ねこのきもち

地域猫を増やさないための動物愛護センターの2つの取り組み

2024年4月28日

  • 猫のための施設「愛護棟」が完成した…。そんな話を聞きつけて、訪れたのは神奈川県の「横須賀市動物愛護センター」。地域猫や子供たちの未来を見つめて活動するじつに猫への愛を感じる場所でした。
    *記事内容はすべて、2024年2月1日現在のものです。


    飼い主のいない猫にも”管理”が必要


    かつては収容される猫の大半が屋外で生まれた子猫で、’14年には同時に40匹の子猫がいたこともあったとか。しかし、横須賀市動物愛護センター(以下、センター)が「地域猫活動」に力を入れるようになってからは地域内で子猫がほとんど生まれなくなり、収容数も激減したそうです。

    地域猫活動とは、捕獲して(T)、不妊手術し(N)、元の場所に戻して(R)、管理する(M)という「TNRM」を推進する事業。中でもカギを握るのが「M(マネジメント)」で、地域猫をお世話している住民の方に「食事は時間を決めて与え、その時間に来る猫の数を把握すること」や「周辺にトイレを設置して、糞尿被害を減らす」などの管理をお願いしているそうです。

    ※TRAP(捕まえる)、NEUTER(不妊手術する)、RETURN(元の場所に戻す)、MANAGEMENTの頭文字。

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